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白薔薇と黒薔薇の箱庭

気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。

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アディオス ミ・アミーゴ!!

俺は

お前と出会えて
お前と生きれて

よかった



BAD ENDな俺達





「っ・・弘人。」
「今まで楽しかったぜ、夏木。」

敵に操られてしまった弘人の体。
術者は殺したのに解けないそれ。

「弘人・・意識が戻ったのか!?」
「意識だけな。体は言うことをきかねぇ・・。」
「そんな・・。」

術者が死ねば自殺するようにかけられた暗示。
弘人が頭に当てた銃口が震えていた。

「・・すまねぇ、お前等に怪我させてさ。」
「弘人・・!!」

悲痛な叫び声
固く自分の銃を握った

一筋 弘人が涙を流した

ゆっくり弘人の指が引き金を引く

「アディオス エテルナメンテ・・・。」

ズガァン










町を見渡せる小高い丘の上で一つの墓石に触れた。
冷たい石に刻まれた文字はかつて共に戦い生きた男の名前。

「よぅ、相棒。」

なじみ深い呼称で呼んでも聞こえてくるのは風の音だけ。
あいつの声なんか聞こえてこない。
でも、いつもいつもこうやって、ここに来るたびに呼んでみる。
『なんだよ、夏木。』 そう返ってくるような気がするから。

「頭ン中じゃ、弘人の声が聞こえてくんだけどな・・。」

この世界では何も聞こえないことに苦笑しつつ、持ってきた花を墓に添えて墓石の真正面に座った。



あの日から3年たった。
今でも俺は殺し屋として生きている。
だけど、朝起きたとき、仕事をしてるとき、家に帰ったとき、飯食ってるとき・・いつも弘人の声が聞こえてきたのに、
その不器用だけど優しい声は響かない。
「夏木」と笑いかけるあいつがいない。
その事実が俺の心を空っぽにする。

葬儀の日、同業者で仲のよかった奴らの他に、情報屋としてよく会った雅彦や工藤、たまに組んだ俊、一輝、いろいろな奴が来てたくさんの人が泣いていた。
感情を殺してなきゃいけない世界の奴らがみんなして泣いた。
なぁ、チームメイトが死んでも泣かなかった弥彦と一輝も涙を流していたんだぜ。雅彦は大泣きだったな。俊は淋しそうに遺影を見つめていた。

弘人、あの後 俺はお前が言った言葉の意味を調べたんだ。

「永遠にさよなら」

全くお前らしい別れの挨拶だ

だから俺も

「アディオス エテルナメンテ。」








永遠にさよならだなんて不器用だけど優しい言葉じゃないか

(つまりは死んだ後は気にすせず生きろってことだろ)





男の友情ってやつを書いてみたくて書いてみた。
ものの見事に玉砕♪
すっきりさっぱりきっかり砕け散ったよ
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