白薔薇と黒薔薇の箱庭
気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。
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嘘に優しいとかありだと思うかい?
知ってたよ
君の優しい嘘
だから言わせて
空の果てから日が昇る。
暁の空が好きだという貴方に近づきたくて始めた早起きは、
いつしか日課になって、こうしてここに私を立たせる理由となった。
「冬馬。」
私の口からこぼれ落ちたその名は
今はもう、どこにいるかわからない人の名
大好きで大切で、私に必要な人の名
貴方にあった最後の日
いつになく貴方は無口だった。
貴方の目がどこか遠くを見つめていることも見ていてわかった。
なにかある
言わずともわかってしまう隠せない真実。
守られるだけは嫌だからと
共に立ち向かいたいと
その想いを秘め、貴方に真実を問うた。
その答えは「否」
貴方は私にささやかでとても残酷なものを残した。
残酷だけど貴方の温かさが伝わるそれは貴方のつくった優しい嘘。
「冬馬、何があるの。」
それは遠回しに問うた言い方。
「冬馬は誰で、何をしようとしているの。」
頭のいい冬馬なら、そう私は聞いたとかんじているはず。
冬馬は遠くに向けていた目を私にまで照準を合わせた。
照準があった冬馬の目は温かく光っていた。
「明日は会社の重要な会議なんだ。」
素直に聞けば納得する。
でも違う。そう言うことではない。
冬馬も、もう気づいているはず、私が冬馬の秘密に気づいていることを。
だが、あえて今まで通りの嘘をついた冬馬。
それは「真実」を私に告げる気はないと言う冬馬の意志。
冬馬なりの優しさ。
「そう、・・頑張って。」
「ああ、もちろん。」
貴方がアパレル会社の社員ではないことはわかっている。
貴方がなにか大きな影を背負っているのもわかってた。
「普通の恋人たち」を求めればそれらもすべて見なかったことに、
気づかなかったことにすれば、よかったのかもしれない。
でも、貴方とその真実を分け合いたかった、貴方とその大きな影を共に背負って生きたかった。
だから、「真実」を教えて欲しかった。
だから、この質問に賭けた。
貴方は何も教えてくれずに優しい嘘だけを伝えた。
本当に貴方は相変わらず女心のわからない人だ。
私の精一杯の笑顔を見た後、貴方は静かに私の目の前から去った。
ガチャンと重たい扉の閉まる音と共に涙があふれた。
知っている わかっている
だけど私は
貴方を止めることなど叶わない。
「真実」を告げられなかった私は
「何も知らない私」を演じてなければいけない。
そして「何も知らない私」は知らないからこそ、止める権利も何も持っていない。
貴方はヒドイ人。
小さなことではいっぱい衝突してこようとするのに
大きなことは一人で解決しようとする。
貴方はヒドイ人。
何も明かさずに消えようとする。
そしてそれを止めることすら私にさせてくれない。
貴方はヒドイ人。
でも、止める権利のない私はなんとなく心の底でわかっている。
きっと、私が止めても貴方は辛いだけでしかないのだろうことを。
日が昇り
ゆっくりと動き始めた今日
また多くの人々が動き出す
いつもと変わらない始まり
だけど
今日という日の私の隣に貴方はいない
それだけ、・・・・ただ、それだけ
ぬぅおぉおおぉおお!!
なんだか小難しい(理解しづらい?)話になった!!
ほんと、意味不明です!謝ります!!
たぶん、今世紀の綺羅史上、最高の「謎(と書いて、意味不明と読む)話」となるでしょう。
自分もパンクしそう。
これは自分のマル秘ノートに書かれていた過去作品(と書いて駄作と読む)をふくらませたものだったんですが、見事に玉砕。
木っ端微塵に吹っ飛びました。
主人公は何を言いたかったのでしょうか・・(作者がそれを言ったら終わりだろ)
あ、最初と最後で時間が進んでいたのはわかってもらえたでしょうか?
最初・・暁の空(夜があけておらずほの暗いとき)
↓↓
最後・・日が昇っている(朝の5~6時頃)
で、間だの主人公の独白は回想というか思い出に浸ってるというか、そんなとこですかね。
「冬馬」がどんな人物で何をしようとしたのかはみなさんの想像にまかせます。
この話は綺羅のなかでの「嘘の中でもやさしい嘘」についての考えがちらちらとあります。
それに共感するもよし、否定するもよし。
みなさんなりに考えて「冬馬」と「主人公」を思っていただけたら幸いです。
ぼやき
「冬馬編」とか書けたらおもしろそうだな・・・。(読者はもっとややこしくなるかも)
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