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白薔薇と黒薔薇の箱庭

気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。

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雨のバッキャロー!!!

今さっき買い物に行ってました。
お目当てのものは、最近はまった「家庭教師ヒットマンREBORN!」っていうWJのマンガ。
さて、意気揚々と本屋にチャリをこいでいった綺羅は、本屋のホワイトボードで衝撃の事実を知ります。

  _________
  |           |
  | REBORN16巻|
  |           |
  | 8月6日 発売 |
  |           |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 

(綺)「‥‥‥‥‥なんですと?」
本日は8月4日。
発売日は8月3日。
北海道在住のひとはわかるはず!!
そう、
発売3日遅れ!!
東京の人たち(とその近辺)は3日に書店に新刊が並ぶ。
しかーし、我ら北海道などの東京から遠く離れたところはその3日後に新刊が書店に並ぶのだ。
綺羅は本屋に行くまでその事実を忘れていた‥‥。
そして心の中で叫んだ。

「全国統一しとけよ。出版社のバッキャローーーー!!!!!」

握りしめた小銭が寂しかった。

「クソ野郎‥‥畜生め‥‥。」
小言を言いながらマンガコーナーをはなれて、今度は雑誌のコーナーに行った綺羅。
ファッション雑誌のコーナーのはずなのに、ネイルアートの本がやたらとあった。
「(しゃーねーな‥‥。つまんねぇからこれでも見てるか。)」
マニキュアを持っていないくせにとりあえず読んでおいた。
そしてその本をもどした時、綺羅は気づいた。

(綺)「えっ、なぜにゴスロリの本が隠れるようにして大量にあるの?」

ひそかにセブンティーンやノンノに隠れるようにしてゴスロリの本が置いてあった。
ちょっとだけ表紙が見えるようにおかれており、一瞬

「(チラリズム!!?)」

と思ったけど、スルーした。

まぁ、マンガを買えなかったのはもういいやと思いつつ、外へ出た。
うん、出ました。
出たのは良いけど 雨 降ってました。

えぇ、もういじめですね。
ぽつりと
「クソ野郎が‥‥。」
とつぶやいて(隣にいたおばさんがビクッとする)
チャリのカギはずして、
後ろの部分を蹴って(同じくカギをはずしていた近くのチャリの兄ちゃんがカギを落とす)
不機嫌丸出しのまま帰りました。
(親子とすれ違った時に、後ろから小さい子の泣き声が聞こえてきたことは何も言うまい。)

信号に引っかかった時は
「信号壊そうかな☆」
って本気で思いました。
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ストーカー話。身近な人に追いつめられてください。

捕らえらた 蝶は 逃げることなどできなくなった

落ちて墜ちて堕ちる



「(‥‥まただ。また誰かがついてきている。)」
志保はコンクリートを歩くスピードを速めた。
一定の距離をつかず離れずついてくる『誰か』。
どんなにスピードを上げてもついてくる『誰か』は志保の悩みの種だった。
フッと、ついてくる気配が消えたので顔を上げてみれば自分の家の前だった。
いつもこうだ志保の家に着くと『誰か』は必ず消える。
はぁと深くため息を吐いて家の扉を開けた。





次の日
いつものように学校に行き、教室に入る。
志保の席の隣では幼なじみの哲弥が本を読んでいた。

「おはよう哲。・・[悪と愛の関係]・・ずいぶん難しそうな本を読んでるね。」
「あぁ、おはよう志保。これかい?そんなに難しくはないよ。なかなかおもしろい本だ。読むか?」
「遠慮しとくわ。だって哲の【難しい】と私の【難しい】ってだいぶ違うんだもん。」

カバンからものを取り出して机にしまいながら、ハァとため息をつく。
哲弥は本にしおりをはさんで志保のほうを見た。

「また『誰か』か?」
「うん‥‥‥。」

志保がストーカーに遭っていることを知っている哲弥はなにかと志保を励ましていて、志保はそんな哲弥を心の支えにしていた。

「もう、ヤダ。」
「志保‥。」

毎日誰かによって見られているという恐怖に志保はストレスを感じていた。
日に日に蝕んでいく恐怖は志保をさらに傷つけていく。
志保はぼろぼろだった。

「もうヤダよぉ‥‥。」
「志保、大丈夫だ。俺がついてるから。」
「ひっ‥ぐ‥うぅ‥。」

泣き出す志保を哲弥は背中をさすりながらなぐさめた。

「‥‥よし、今日の夜にそいつを捕まえようぜ。」
「ふぇ?」
「だから捕まえるんだよ。『誰か』をさ!」

そうすればもう志保が泣くことはないだろ?と笑う哲弥。
志保は解決の糸口を見つけたことに心が温かくなるのを感じていた。






哲弥の指示通りに公園の近くでぽつりと電灯に照らされながら立っていた。

「(哲弥、遅いなぁ)」

キョロキョロと辺りを見回しても哲弥の姿は見えない。
しかし今は夜なのだから見えなくても仕方がないと、志保は諦めた。
そのとき

コツコツコツ‥‥‥

足音が響いた。
ゆっくり近づいてくる足音はいつもついてくる『誰か』のものとそっくりだった。

「(そんな!哲弥が来る前にきちゃうなんて!!)」

志保は焦って隠れる場所を探す。
しかしこの公園は隠れられるようなものはなく、志保はさらに焦った。

「(どうしよう!!)」

わたわたとしていたとき、ちょうど花壇を見つけた。
志保は急いでその後ろに回った。
ひょこりと少しだけ顔をのぞかせれば公園に誰かが入ってきた。
暗いので顔はわからない。
公園をいくらか見渡したその人物は志保のいる花壇に真っ直ぐ向かってきた。

「(なんでこっちにくるの!?どうしよう逃げられない)」

バクバクと志保の心臓が激しく動く。
ゆっくりと歩いてくる人物。

サク‥サク‥

ガタガタと震える体。
呼吸も思うようにできない。
迫りくる人影

サク‥サク‥

志保はギュッと目をつぶった。





「志保‥‥?」
名前を呼ばれて顔を上げた。

「て、つ‥‥。」

電灯に照らされた哲弥がそこにいた。

「やっと見つけた。待ち合わせ場所に志保がいないんだもんなぁ。びっくりしたよ。」
「私もびっくりした。」
「‥‥なんで?」
「あそこで哲を待ってたんだけど、『誰か』の足音がして急いで隠れたの。もうすごく怖かったんだから。」
「どうして『誰か』の足音だってわかったの?」
「哲には言ったこと無かったっけ?私ね、足音が聞き分けられるの。絶対に間違ったりしないから、それでね。」

哲に会えた安心から、激しく動いていた心臓も落ち着いてきた。
志保はふぅと深呼吸をしてもう一度哲弥を見た。
哲弥はふぅとため息を吐いた。

「計算外だよ‥‥。」
「哲?」
「まさか志保にそんな特技があっただなんてね。」
「ねぇどうしたの哲‥‥。」

哲弥の様子がおかしい。
志保は哲弥の言葉に疑問を持った。

「(計算外?‥‥‥どういうこと?)」

志保の特技を計算外だとつぶやいた哲弥。
待ち合わせに遅れてきた哲弥。
『誰か』と足音が一緒だった哲弥‥‥。

「‥‥!!」

志保が哲弥から距離をとろうとして離れる。

「逃がさない‥‥。」

しかし哲弥に腕を捕まれてしまった。

「離して!」
「やっとつかまえた。」

暴れる志保を押さえつけて薬品のしみこんだハンカチを志保の鼻に当てる。

「即効性の睡眠薬だ。」
「ふがっ!‥‥んん!‥‥‥‥。」

ばたりと志保の手が哲弥から滑り落ちる。
眠ってしまった志保を抱きかかえて哲弥は歩き出した。

「最後の最後で志保にはばれちゃったけど、なんとか捕まえられたよ。それにしても予想外だったな。まさか足音を聞き分けられるなんてね。」

にこりと嬉しそうに笑って志保を見る。
そして耳元でそっとつぶやいた。

「志保はもう逃げられないよ‥‥‥。ずっと一緒にいようね。‥‥‥‥フフフフフ。」



捕まえられた蝶はもう逃げられない。
もう空を見ることなどできない。
檻の中で主人に愛をつぶやくことしか許されないのだから。

さぁ志保、俺と共に落ちて墜ちて堕ちよう?




END


無題

外は灰色
雨は降り続ける


そんなことを言うぐらいなら何も話さないで





ついさっき私は3年間連れ添った男にふられた。
理由はあれだ、「他に好きな奴ができたんだ。」だ。
全く、よくあるパターンにはまってしまったもんだ。
「他に好きな奴ができたんだって、この3年間はなんだったの?全部嘘だったの?」

外はグレー
大粒の雨が降り続ける


あいつはふった後に「ごめん。」と謝ってきた。
私は「ごめん。」と言われて、
ただあいつを見てるしかなかった。
「ごめんって言うぐらいなら、もう一度大好きって言ってよ。」


外は曇り
突き刺す雨が降り続ける


いつのまにかあいつと別れていて
一人で 立っていた。
降り続く雨は冷たくて、痛い。
貫いて、切り裂いて、
まだ足りないとでも言うように降りそそぐ。
あいつも雨も意地悪だ。
「貫いて、切り裂いて、そして私も無くなればいいのに。」


外は黒
しょっぱい雨が降り続ける


濡れた体で家に帰る。
ソファによりかかって目を閉じる。
次に目が覚めた時に誰かが、
これは夢だったんだと言ってくれるのを
祈りながら目を閉じる。
「ねぇ、また明日になればあいつは笑って大好きだって言ってくれるんでしょ?」


外は晴れ
雨は降り止んだ
でも君は横にいない


君が隣にいなきゃ私にとって全てが意味を無くすことを君は知っているのだろうか

やってらんねぇ

・・・・世の中って不思議だなぁ。

私は前回お話ししたと思うんですが、夏期講習に行ってます。
そこでR中(←ご近所の中学校。やたらと我が校の噂を知っている。つか、我が校の生徒よりも早く噂を知っている。)の女の子がこんなことを言ってたんですよ。

回想シーン

始まりは休憩時間。
綺羅の嫌いな数学が終わりほっと一息をついたときだった。

R中の子:「ねぇ、そういえばK中にはIくんって人がいるんだって??」
R中の子達はいろいろな噂(主に我が校の)を知っているので、よく真偽を確かめるために、綺羅やもう一人のK中の子に話をふってくる。

K中の子:「I?いるけど、どうかした?」
Iはあまり噂にならない奴なので、今まで会話に出てこなかったのに今日はそのIの噂らしかった。

R中の子:「その人って超かっこいいんでしょ??」

綺羅&K中の子:「はい??」

確認のためにもう一度

綺羅:「パ、パードゥン??」

R中の子:「だから、Iくんって超かっこいいんでしょ??」

ヘイヘイ☆・・・君、頭は大丈夫かい?

R中の子:「えっ!もしかしてかっこよくないの!!?」
黙りこくる綺羅&K中の子に焦るR中の子。
しかーし!!K中の子がさわやかに返す!!

K中の子:「あたしはカッコイイと思うよ。あたしはね。

え、偉いよ君!!ナイスフォローだよ!by綺羅
とても綺羅には真似できないフォローでIをカッコイイ男にしていくK中の子。綺羅はその後、会話に入る勇気がありませんでした。
だって・・・

だって、昔のあだ名が”ダック”の男をどういえばカッコイイナイスなイケメンボーイにできるのさ!!
しかも、女に手が早いとかなんとかって言われてるんだぜ!?
そんな周りからあきらかにチャラ男宣言されてる方をどうフォローすればいいんだよ!!


無題

妖しい舞曲に身をゆだねて
今宵は踊り狂おうか

この身が朽ちようと
踊り狂おうか

たとえ行きつく未来が
永劫の闇だとしても



狂いをして





危ないとわかっていても人は、
手を出さずにはいられない。
それが運命なのだから‥。


多くのシャンデリアが吊るされたダンスホール。
華麗な舞曲が人々を踊らせる場所。
華やかなそこで 俺は人の皮を被った 悪魔 に出会った。


黒いシンプルなドレスを優雅にそして華やかに着こなした女が、一人で壁にもたれかかりながら、真珠のような肌の手でグラスを弄んでいた。
顔は遠くから見ても非の打ち所のないほど整っているのに、彼女の雰囲気の所為だろうか、誰も彼女に近づこうとしない。
それはまるで、みんな彼女が見えていないかのようだった。

男は誘われるようにして女に近づく。
だが男は気づいていなかった、女が近づいてくる男を見て不敵な笑みをしていたことに‥。

「今宵の生け贄は決まった。さぁ、遊ぼうよ。その身朽ちるまで弄ぼう。」

「君のような美しい女性がこんなところで暇をしているなんて、感心しないね。」
女の手を取って口説き文句を口に出す。
普通の女なら嬉しそう可愛らしく笑うか、男に見惚れる、しかしこの女は違った。 
紅い唇に弧を描き、妖しく 笑った。
「貴方なら退屈させないのかしら?」
艶やかに 笑った。

その瞳を見てはいけない
その微笑みに魅了されてはいけない
その声に聞き惚れてはいけない
取込まれたら最後、抜け出すことなど 叶わないのだから




coming soon………








亀宣言

学生さんが大好きな夏休みが始まりますが、
亀更新宣言させていただきます。

本来なら
「たくさん更新できるよ~。ワーイ。」
と、言うところなんですが、
綺羅にはそんなことを言ってられる余裕がありません。
むしろ、
焦りまくりです。
ギリギリです。


それに部活が朝から夕方までせっせとあるのと、
塾の夏期講習があるんです。

もう、どんだけ私を干物にしたいんですかって気分です。

「別にこんな宣言書かなくてもいくね?」
と、おっしゃる方もいるのではないかと思いますが、
これは自分への『誓い』の意味もあるので、あえて書かせていただきます。


宣誓!!

白薔薇と黒薔薇の箱庭の管理人こと綺羅は
本日 2007年 07月 25日をもって
2007年 8月 13日まで
ガリ勉になることを宣言します!!

頭がパッパラパーの綺羅は夏休みで生まれ変わります!(←願望)

それでは皆さん
この夏休みに何回更新できるかわからないけど、
更新できる時は冬のゆきむしのように一気に大量更新の予定なので、たまに見に来てください。


Ciao!

幼なじみって良いようで悪いようで・・

最も嬉しい位置のようで
一番距離のあるところ

一番近くて 一番遠い位置

「俺はお前が笑っていられれば、それでいいんだ・・。」

一人の男が四角い画面の向こうでカッコイイことを言っている。
[お隣さんとの恋物語]と題されたDVDの主人公だ。
俺は主人公トムの感動シーンを見ながらポップコーンを食べている。

さて、なぜ俺がこんなラブロマンスを見ているか、というと
俺が隣の家の奴に惚れたからだ。

つまり、幼なじみに恋をしたわけだ。

ガキの頃から一緒にいて
毎日遊んでいたあいつは
知らないうちに「女」になっていた。
不覚にも俺はあいつの「女」の瞬間にドキッとしてしまったんだ。


それからなんとなくそれを意識しちまって、
俺はあいつに話しかけられなくなっていた。
それでこれを見て、少し勉強しようとした。
うん、明日このトムのセリフを言ってみよう。






次の日に
「あんたは良いお兄ちゃんだよね。」
とあいつに言われてショックをうけるのは、また別の話・・。

某切り裂き王子を見て思いついた話 後編

あいつを見つけるのは至極簡単だった。
そしてナイフで一発。
心臓を狙ったそれは簡単にあいつに刺さって、
返り血が俺を染めた。
動かなくなったあいつになんだか俺の怒りも冷めていた。
むしろ、「それ」になったあいつを見て、涙が出た。
うざってぇあいつを、俺をむしゃくしゃさせるあいつを殺して
スッキリしたはずなのに 悲しかった。
心に穴が空いた気がした。
「ワケわかんねぇし。」
熱も怒りも冷めちまった俺はそのまま屋敷に帰った。


「また誰かを殺してきたんだ。」
屋敷のリビングにある赤いソファに座っている男が
雑誌から目を離さずに俺にそう言った。
俺は別に気にするこなく、さっきのことを話した。



「スンゲーうぜぇ女がいたんだよ。
そいつを思い出すたびにさ、
体が熱くなって
息が苦しくなって
スンゲーイライラすんの。
だから殺しちゃった。

・・でもさ、なんか悲しいんだよね。
心に穴が空いたっつうかさ。」



「・・・ふぅん。」
「なんか疲れた。もう寝るわ。」

部屋を出て行った青年の後ろ姿を男はずっと見ていた。
そして男はつぶやいた。




「・・・君がそんな風にイライラしたのは、
君が殺した女に惚れていたからだよ。
心に穴が空いたのも、
君が彼女に惚れていたからさ。
でも、君は一生わからないだろうね。」



男はただ静かに つぶやいていた  青年に語りかけるように 




恋を知らない青年が恋をした
でもそれは 恋とわかる前に終わったんだ
恋を知らない青年がむやみやたらに切り裂いてしまったから
恋を知らない青年は   失ったことさえも
わからない

青年がそれに気付いた時には

遅すぎるんだ

某切り裂き王子を見て思いついた話 前編

なぁ、お前がいなくなったら
このワケわかんねー気持ちも
なくなるかな?

失った時には too late
~前編~

屋敷にいても仲間の奴らは皆、仕事に行ってたから
暇でしょ-がなくて散歩に行ってみた。

そして、久しぶりに来た町で俺はあの時お前に会った。
チンピラにからまれていたお前は
今にも泣きそうだったけど、
町の奴らは見て見ぬふりを決め込んでいて、
誰もお前を助けようとしなかった。
俺もそのつもりだった。
だけど、なんでか気づいたときにはチンピラは
俺の足下で這いつくばっていた。

「(俺、何してんの?)」
「あ、あの・・」

呆然としていた俺はお前の声で我に返った。
振り向いた俺にお前はフワリと笑って
「ありがとう」
そう言った。
俺はその笑顔に鼓動が速くなるのを感じていた。


それから屋敷に帰るまであいつの笑顔が頭から離れなくて
思い出すたびに息が苦しくなってイライラした。


屋敷に帰ってからもスンゲーイライラしてて、
むしゃくしゃして、使用人の一人をぶっ殺した。
俺の手が真っ赤に染まったのを見て、なんか落ち着いた。
そして思った。
あいつもこれみたいにぶっ殺したら、
このイライラもおさまるんじゃねぇのってさ。
俺は自分のナイフを持って暗闇に紛れた。

夏はいろいろ暑い季節

なんとなく、ちょっとした遊びのつもりだった。

真夏の太陽

今年もこの時期がくる。
いつまでも踊りあかして遊んでいたいこの季節が・・。

やりたいことはいっぱいある。
海に行って、カラオケに行って、 たくさん遊びたい。
でもその前に彼女が欲しかった。
夏だけ俺の彼女をしてくれる女の子が欲しかった。
俺は適当なクラスの女子を選んだ。
あいつになったのは偶然だった。

放課後にそれとなくあいつを呼び出して「つきあってくれ」と、告白した。
あいつは真っ赤になって俯いて消えそうな声で
「いいよ。」
ただ一言、でもはっきりとそう言った。
そのとき俺はなぜか真っ赤になっているあいつを可愛いと思った。

それからすぐに学生達が待っていた夏休みが来た。
俺とあいつは毎日遊んで、海に行って、カラオケに行った。
最初は今までつきあっていた女達みたいに接していた。
でもだんだんホントの俺を出していた。
なにをしてもあいつが可愛く見えた。
いつのまにかあいつを好きになっていた。
あいつに本気で恋をしていた。


「なぁ、」
「なに?」
砂浜により添う二人。
海岸には二人だけ。
空には月と空だけ。
「俺さ、お前に告白したとき遊び気分だった。」
「うん、知ってる。」
「(えぇ!?)」
「・・・嘘にきまってんじゃん。」
ホッと、安心したようにため息を吐く俺を、
あいつはクスクスと笑う。
「でもさ・・・・、」
振り向いてあいつを見つめる。
あいつの瞳に俺が映っていた

「俺、今さ、本気だから、

だから、

だからこれからも一緒にいてくれよ。」
夏休みも最終日
明日でこの夏も終わる、でもあいつとはこの夏が終わっても一緒にいたかった。夏だけの関係は嫌だった。

「・・・当たり前
離れろって言っても離れないから。」
悪戯っぽくあいつが笑う。
「俺も、離せって言っても離してやんねぇから。」
ギュッとあいつを抱きしめて耳元で囁く

「愛してる。」

あいつにだけ伝える想い
「そんなこと、知ってる。」
生意気に返してきたあいつを横目で見たら耳が真っ赤だった。
だけど今の俺もこいつに負けないぐらい真っ赤だと思う。


遊びだったはずが本気になってた。
あの時あいつを選んだのは必然だったのかもしれないと今頃思う。

夏が終わって秋が来て・・、そうしてまたこの時期が来た。
真夏の太陽と恋が激しく燃え上がるこの時期が・・。
俺は今年も海に行って、カラオケに行って、たくさん遊びたい。
そういうところは変わってないんだ。でもただひとつ今年は、彼女はいらない。
だって、隣にはあいつがいるから。

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プロフィール

HN:
綺羅
性別:
女性
職業:
学生さん
趣味:
菓子制作
自己紹介:
 好きなものは自由
  欲しいものは心
   吐き出したいのは愛情

 夢見がちに生きてて
 リアルとファンタジーの狭間に住む女ですよ

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