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白薔薇と黒薔薇の箱庭

気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。

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夏はいろいろ暑い季節

なんとなく、ちょっとした遊びのつもりだった。

真夏の太陽

今年もこの時期がくる。
いつまでも踊りあかして遊んでいたいこの季節が・・。

やりたいことはいっぱいある。
海に行って、カラオケに行って、 たくさん遊びたい。
でもその前に彼女が欲しかった。
夏だけ俺の彼女をしてくれる女の子が欲しかった。
俺は適当なクラスの女子を選んだ。
あいつになったのは偶然だった。

放課後にそれとなくあいつを呼び出して「つきあってくれ」と、告白した。
あいつは真っ赤になって俯いて消えそうな声で
「いいよ。」
ただ一言、でもはっきりとそう言った。
そのとき俺はなぜか真っ赤になっているあいつを可愛いと思った。

それからすぐに学生達が待っていた夏休みが来た。
俺とあいつは毎日遊んで、海に行って、カラオケに行った。
最初は今までつきあっていた女達みたいに接していた。
でもだんだんホントの俺を出していた。
なにをしてもあいつが可愛く見えた。
いつのまにかあいつを好きになっていた。
あいつに本気で恋をしていた。


「なぁ、」
「なに?」
砂浜により添う二人。
海岸には二人だけ。
空には月と空だけ。
「俺さ、お前に告白したとき遊び気分だった。」
「うん、知ってる。」
「(えぇ!?)」
「・・・嘘にきまってんじゃん。」
ホッと、安心したようにため息を吐く俺を、
あいつはクスクスと笑う。
「でもさ・・・・、」
振り向いてあいつを見つめる。
あいつの瞳に俺が映っていた

「俺、今さ、本気だから、

だから、

だからこれからも一緒にいてくれよ。」
夏休みも最終日
明日でこの夏も終わる、でもあいつとはこの夏が終わっても一緒にいたかった。夏だけの関係は嫌だった。

「・・・当たり前
離れろって言っても離れないから。」
悪戯っぽくあいつが笑う。
「俺も、離せって言っても離してやんねぇから。」
ギュッとあいつを抱きしめて耳元で囁く

「愛してる。」

あいつにだけ伝える想い
「そんなこと、知ってる。」
生意気に返してきたあいつを横目で見たら耳が真っ赤だった。
だけど今の俺もこいつに負けないぐらい真っ赤だと思う。


遊びだったはずが本気になってた。
あの時あいつを選んだのは必然だったのかもしれないと今頃思う。

夏が終わって秋が来て・・、そうしてまたこの時期が来た。
真夏の太陽と恋が激しく燃え上がるこの時期が・・。
俺は今年も海に行って、カラオケに行って、たくさん遊びたい。
そういうところは変わってないんだ。でもただひとつ今年は、彼女はいらない。
だって、隣にはあいつがいるから。
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