白薔薇と黒薔薇の箱庭
気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。
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某切り裂き王子を見て思いついた話 後編
あいつを見つけるのは至極簡単だった。
そしてナイフで一発。
心臓を狙ったそれは簡単にあいつに刺さって、
返り血が俺を染めた。
動かなくなったあいつになんだか俺の怒りも冷めていた。
むしろ、「それ」になったあいつを見て、涙が出た。
うざってぇあいつを、俺をむしゃくしゃさせるあいつを殺して
スッキリしたはずなのに 悲しかった。
心に穴が空いた気がした。
「ワケわかんねぇし。」
熱も怒りも冷めちまった俺はそのまま屋敷に帰った。
「また誰かを殺してきたんだ。」
屋敷のリビングにある赤いソファに座っている男が
雑誌から目を離さずに俺にそう言った。
俺は別に気にするこなく、さっきのことを話した。
「スンゲーうぜぇ女がいたんだよ。
そいつを思い出すたびにさ、
体が熱くなって
息が苦しくなって
スンゲーイライラすんの。
だから殺しちゃった。
・・でもさ、なんか悲しいんだよね。
心に穴が空いたっつうかさ。」
「・・・ふぅん。」
「なんか疲れた。もう寝るわ。」
部屋を出て行った青年の後ろ姿を男はずっと見ていた。
そして男はつぶやいた。
「・・・君がそんな風にイライラしたのは、
君が殺した女に惚れていたからだよ。
心に穴が空いたのも、
君が彼女に惚れていたからさ。
でも、君は一生わからないだろうね。」
男はただ静かに つぶやいていた 青年に語りかけるように
恋を知らない青年が恋をした
でもそれは 恋とわかる前に終わったんだ
恋を知らない青年がむやみやたらに切り裂いてしまったから
恋を知らない青年は 失ったことさえも
わからない
青年がそれに気付いた時には
遅すぎるんだ
そしてナイフで一発。
心臓を狙ったそれは簡単にあいつに刺さって、
返り血が俺を染めた。
動かなくなったあいつになんだか俺の怒りも冷めていた。
むしろ、「それ」になったあいつを見て、涙が出た。
うざってぇあいつを、俺をむしゃくしゃさせるあいつを殺して
スッキリしたはずなのに 悲しかった。
心に穴が空いた気がした。
「ワケわかんねぇし。」
熱も怒りも冷めちまった俺はそのまま屋敷に帰った。
「また誰かを殺してきたんだ。」
屋敷のリビングにある赤いソファに座っている男が
雑誌から目を離さずに俺にそう言った。
俺は別に気にするこなく、さっきのことを話した。
「スンゲーうぜぇ女がいたんだよ。
そいつを思い出すたびにさ、
体が熱くなって
息が苦しくなって
スンゲーイライラすんの。
だから殺しちゃった。
・・でもさ、なんか悲しいんだよね。
心に穴が空いたっつうかさ。」
「・・・ふぅん。」
「なんか疲れた。もう寝るわ。」
部屋を出て行った青年の後ろ姿を男はずっと見ていた。
そして男はつぶやいた。
「・・・君がそんな風にイライラしたのは、
君が殺した女に惚れていたからだよ。
心に穴が空いたのも、
君が彼女に惚れていたからさ。
でも、君は一生わからないだろうね。」
男はただ静かに つぶやいていた 青年に語りかけるように
恋を知らない青年が恋をした
でもそれは 恋とわかる前に終わったんだ
恋を知らない青年がむやみやたらに切り裂いてしまったから
恋を知らない青年は 失ったことさえも
わからない
青年がそれに気付いた時には
遅すぎるんだ
あとがき
題名にもあり、このお話の主人公として(名前は使っていませんが)
登場している「某切り裂き王子」ですが、「切り裂き王子」という
単語が出て気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(わかった方はきっと記憶力のすばらしい方でしょう!!)
そうです、あの「王子」です!!
アニメ化までされちゃって、イタリアがよくでるあのマンガ!!
私はそのマンガを持っているため、
それを見ていた時にこの話を思いついたのです。
ちなみに「真夏の太陽と恋」という話は
某アーティストグループの曲を聞いてて思いつきました。
(オレンジをレンジな人たちです。曲は「いけない たいよおぉ~♪」と歌うアレです。)
最後にこのくだらなくて長い後書き見てくださった方で、
「『切り裂き王子』が出てるマンガ知ってるよ。」っていう方や、
「マンガの名前わかった!つか、持ってるよ。」という方は
どこかの小説のコメントにコメントしてください。
綺羅が仲間意識を感じます(笑)
みなさんは同じマンガを持っている人と出会うと
「仲間だぁ~。」って思いませんか?
題名にもあり、このお話の主人公として(名前は使っていませんが)
登場している「某切り裂き王子」ですが、「切り裂き王子」という
単語が出て気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(わかった方はきっと記憶力のすばらしい方でしょう!!)
そうです、あの「王子」です!!
アニメ化までされちゃって、イタリアがよくでるあのマンガ!!
私はそのマンガを持っているため、
それを見ていた時にこの話を思いついたのです。
ちなみに「真夏の太陽と恋」という話は
某アーティストグループの曲を聞いてて思いつきました。
(オレンジをレンジな人たちです。曲は「いけない たいよおぉ~♪」と歌うアレです。)
最後にこのくだらなくて長い後書き見てくださった方で、
「『切り裂き王子』が出てるマンガ知ってるよ。」っていう方や、
「マンガの名前わかった!つか、持ってるよ。」という方は
どこかの小説のコメントにコメントしてください。
綺羅が仲間意識を感じます(笑)
みなさんは同じマンガを持っている人と出会うと
「仲間だぁ~。」って思いませんか?
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