白薔薇と黒薔薇の箱庭
気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。
[36] [35] [34] [33] [32] [31] [30] [29] [28] [27] [26]
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
無題
愛してるを千回でも一万回でも言ってあげるから
ねぇお願い 目を覚まして
動かぬ君にラブソングを歌おうか
雨が痛い
だけどこの痛みはきっと君がうけている苦しみより
ずっと楽なんだろうね
深い深い山奥
俺達の隊は潜入任務だった。
しかし運悪く敵に見つかってしまった。
たくさんの警報があちこちでうるさいぐらい鳴り始める。
俺達の隊は急いで逃げだした。
「隊長!‥このままでは敵に追いつかれてしまいます!」
「隊長、敵の増援部隊がこちらに向かっています!」
隊員がつげる知らせはどれもよくない物ばかり。
敵の追いつかれるのも時間の問題だった。
「(くそっ‥!このままじゃ全滅してしまう!)」
「‥‥‥。」
いろいろな策を考える俺に一人が声をかけた。
「隊長。」
「どうした、あずみ。」
「私が‥ここに残って足止めをかけます。」
「なっ‥!何を言っているんだあずみ!」
周りの隊員も口々にあずみをとめる。
この絶体絶命な状況で一人で敵と戦うと言うことは、
自殺行為に等しい。
「あずみ、考え直せ。」
「無理です、隊長。」
「死にたいのか。」
「いいえ。」
「ならば、「隊長、貴方が優先するべきなのは一人の命ではなく、隊の全員の命です。」
あずみはきっぱりと言い切った。
一人を犠牲にすれば皆が助かるのだと。
「あずみ、お前はどうするんだ。」
「死なない程度に足止めします。自慢じゃないですけど、逃げ足は速いんですよ。」
にっこり笑ってあずみは隊の一番後ろに立って俺達に背を向けた。
「行け」というあずみの指示。
俺はいくらか離れてから他の隊員たちを先に行かせて、敵がくる方をじっとみつめているあずみを見た。
「あずみ!!」
「なんです、隊長!!」
「かならず、かならず助けにくる!!だからそれまでしっかり生きてろ、これは隊長命令だ!破ったら休暇なしにするからな!!」
あずみは振り向いて親指を立てた。
「隊長もしっかり生きててくださいよ!待ってますから!!」
「ああ!!」
俺は親指を立てて、すぐに隊員たちのところへと走った。
「‥あーあ、京介ったら難しい命令出してくれちゃってさ。
そんなこと言われたら絶対帰らなきゃダメじゃんか。」
あずみは眼前に迫る敵に臆することなく立ちはだかる。
「これ以上は進ませない!さぁ、かかってきなよ!!!」
「隊長、いいのですか。あずみ先輩だけを残すなんて。あずみ先輩は隊長の、」
「いいんだよ。あいつは死なない。」
「‥そうですね。あずみ先輩が死ぬわけありませんよね。」
「あぁ‥‥。」
あいつが死ぬわけないと言い聞かせるように俺は繰り返し心の中でつぶやいた。
「ふぅ‥‥。」
一息ついたあずみの目の前にはたくさんの死体が転がっていた。
「そろそろいいかな‥‥。」
あらかた片づけただろうと立ち上がった時、
ブスッ
何かが刺さる音がした。
「なっ、」
視線をしたに持ってくれば銀色の刃があずみの腹を貫いていた。
ブシュッと音を立てて剣が抜ける。
ふりむけばまだかろうじて生きていたらしい男が笑っていた。
「こ、のやろっ‥‥!」
ズガァン‥‥
一発、銃を発砲して男を殺す。
最後に刺されるとは詰めが甘かったと反省した。
ドクドクと脈を打つのが速い。
出血はだいぶヒドイ。
「ハハ‥、いいところまでいったのになぁ。」
これじゃあ、帰れないじゃないか。
京介に休暇を取り消されちゃうよ。
京介‥‥。
「(あずみ‥‥?)」
嫌な感じがした。
あずみに何かが起きたのだと俺は感じ取った。
「(くそっ、間に合え!)」
さきほど逃げてきた道をさっきよりも速く駆け抜ける。
速く行かないといけないと本能が告げているから。
「どうせ死、ぬなら‥きょ、すけに‥会い‥たかった、な。‥っう゛!!」
ガハッゴホッとむせて口から血が大量に出てくる。
もう、呼吸も苦しい。
「‥‥?」
ふと大きな影がかぶさる。
「あずみ。」
「きょう、す‥け。」
「‥っ。お前こんな!!」
「へへ、ちょっと、詰めが‥あま、かったみた‥い。」
「ばかやろう。」
京介が膝を折ってあずみを抱きかかえた。
「めいれ、やぶ‥ちゃった、よ‥きょうすけ‥、」
「本当に、お前って奴は。」
「ご、めんね。」
「あぁ、早く帰るぞ。」
立ち上がろうとする京介のすそをあずみが引っ張った。
「ま、って。」
「なんだ?」
「おねが、い。さいご、だか‥ら。」
「‥‥‥。」
「い、ちまんか‥愛して‥る‥てい、って、‥。」
精一杯の笑顔で笑うあずみに俺はそのあほらしいやり方を受け入れた。
それでなんとかなるわけなんか無いことは知っていたし、そんな事をしていたら死ぬかもしれないのはわかっていた。
だけど、それであずみが満足するならと俺は思ったんだ。
「あずみ、愛してる。」
「いっか、いめ。」
「愛してる‥‥愛してる。」
「さ、かいめ。へへ‥な、んだか‥て、れちゃう‥な。」
「愛してる‥‥愛してる。」
「ごか‥い。」
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥。」
「は、か‥い。」
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「じゅに‥か、い。」
数えていくたびに弱々しくなっていくあずみの声。
涙がこぼれてきた。
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「に、じゅい、ち。」
深い深い森の中で今、貴方から一生分の愛してるを言ってもらってる。
それだけでもう満足だよ。
もうこれ以上貴方とは一緒にいられないけど、たくさんの愛してるをもらったから、きっと大丈夫だよ。
もう、さよならみたいだね、京介。
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「きょ、す‥け。」
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「ありが、とう‥。」
微笑む君の顔が涙で見えない。
いやだ、行かないでくれよ。
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
あずみの声はもう掠れて聞こえない
だけど口だけが言葉を伝えていた
「私も、ずっと愛してるから。 きょ、う‥すけ‥‥‥。」
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥‥。」
「‥‥‥‥。」
ゆっくりとあずみの瞳が閉じられた。
待ってくれよ。まだ、
「まだ、一万回愛してるって言ってねぇよ。」
なぁ、一万回でも一億回でも言ってやるから、
もう一度目を開けてくれよ。
お願いだから もう一度目を声を聞かせてよ‥‥‥
冷たい雨
動かないきみとおれ
ねぇ、残りの「愛してる」は
誰が数えるの?
ねぇお願い 目を覚まして
動かぬ君にラブソングを歌おうか
雨が痛い
だけどこの痛みはきっと君がうけている苦しみより
ずっと楽なんだろうね
深い深い山奥
俺達の隊は潜入任務だった。
しかし運悪く敵に見つかってしまった。
たくさんの警報があちこちでうるさいぐらい鳴り始める。
俺達の隊は急いで逃げだした。
「隊長!‥このままでは敵に追いつかれてしまいます!」
「隊長、敵の増援部隊がこちらに向かっています!」
隊員がつげる知らせはどれもよくない物ばかり。
敵の追いつかれるのも時間の問題だった。
「(くそっ‥!このままじゃ全滅してしまう!)」
「‥‥‥。」
いろいろな策を考える俺に一人が声をかけた。
「隊長。」
「どうした、あずみ。」
「私が‥ここに残って足止めをかけます。」
「なっ‥!何を言っているんだあずみ!」
周りの隊員も口々にあずみをとめる。
この絶体絶命な状況で一人で敵と戦うと言うことは、
自殺行為に等しい。
「あずみ、考え直せ。」
「無理です、隊長。」
「死にたいのか。」
「いいえ。」
「ならば、「隊長、貴方が優先するべきなのは一人の命ではなく、隊の全員の命です。」
あずみはきっぱりと言い切った。
一人を犠牲にすれば皆が助かるのだと。
「あずみ、お前はどうするんだ。」
「死なない程度に足止めします。自慢じゃないですけど、逃げ足は速いんですよ。」
にっこり笑ってあずみは隊の一番後ろに立って俺達に背を向けた。
「行け」というあずみの指示。
俺はいくらか離れてから他の隊員たちを先に行かせて、敵がくる方をじっとみつめているあずみを見た。
「あずみ!!」
「なんです、隊長!!」
「かならず、かならず助けにくる!!だからそれまでしっかり生きてろ、これは隊長命令だ!破ったら休暇なしにするからな!!」
あずみは振り向いて親指を立てた。
「隊長もしっかり生きててくださいよ!待ってますから!!」
「ああ!!」
俺は親指を立てて、すぐに隊員たちのところへと走った。
「‥あーあ、京介ったら難しい命令出してくれちゃってさ。
そんなこと言われたら絶対帰らなきゃダメじゃんか。」
あずみは眼前に迫る敵に臆することなく立ちはだかる。
「これ以上は進ませない!さぁ、かかってきなよ!!!」
「隊長、いいのですか。あずみ先輩だけを残すなんて。あずみ先輩は隊長の、」
「いいんだよ。あいつは死なない。」
「‥そうですね。あずみ先輩が死ぬわけありませんよね。」
「あぁ‥‥。」
あいつが死ぬわけないと言い聞かせるように俺は繰り返し心の中でつぶやいた。
「ふぅ‥‥。」
一息ついたあずみの目の前にはたくさんの死体が転がっていた。
「そろそろいいかな‥‥。」
あらかた片づけただろうと立ち上がった時、
ブスッ
何かが刺さる音がした。
「なっ、」
視線をしたに持ってくれば銀色の刃があずみの腹を貫いていた。
ブシュッと音を立てて剣が抜ける。
ふりむけばまだかろうじて生きていたらしい男が笑っていた。
「こ、のやろっ‥‥!」
ズガァン‥‥
一発、銃を発砲して男を殺す。
最後に刺されるとは詰めが甘かったと反省した。
ドクドクと脈を打つのが速い。
出血はだいぶヒドイ。
「ハハ‥、いいところまでいったのになぁ。」
これじゃあ、帰れないじゃないか。
京介に休暇を取り消されちゃうよ。
京介‥‥。
「(あずみ‥‥?)」
嫌な感じがした。
あずみに何かが起きたのだと俺は感じ取った。
「(くそっ、間に合え!)」
さきほど逃げてきた道をさっきよりも速く駆け抜ける。
速く行かないといけないと本能が告げているから。
「どうせ死、ぬなら‥きょ、すけに‥会い‥たかった、な。‥っう゛!!」
ガハッゴホッとむせて口から血が大量に出てくる。
もう、呼吸も苦しい。
「‥‥?」
ふと大きな影がかぶさる。
「あずみ。」
「きょう、す‥け。」
「‥っ。お前こんな!!」
「へへ、ちょっと、詰めが‥あま、かったみた‥い。」
「ばかやろう。」
京介が膝を折ってあずみを抱きかかえた。
「めいれ、やぶ‥ちゃった、よ‥きょうすけ‥、」
「本当に、お前って奴は。」
「ご、めんね。」
「あぁ、早く帰るぞ。」
立ち上がろうとする京介のすそをあずみが引っ張った。
「ま、って。」
「なんだ?」
「おねが、い。さいご、だか‥ら。」
「‥‥‥。」
「い、ちまんか‥愛して‥る‥てい、って、‥。」
精一杯の笑顔で笑うあずみに俺はそのあほらしいやり方を受け入れた。
それでなんとかなるわけなんか無いことは知っていたし、そんな事をしていたら死ぬかもしれないのはわかっていた。
だけど、それであずみが満足するならと俺は思ったんだ。
「あずみ、愛してる。」
「いっか、いめ。」
「愛してる‥‥愛してる。」
「さ、かいめ。へへ‥な、んだか‥て、れちゃう‥な。」
「愛してる‥‥愛してる。」
「ごか‥い。」
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥。」
「は、か‥い。」
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「じゅに‥か、い。」
数えていくたびに弱々しくなっていくあずみの声。
涙がこぼれてきた。
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「に、じゅい、ち。」
深い深い森の中で今、貴方から一生分の愛してるを言ってもらってる。
それだけでもう満足だよ。
もうこれ以上貴方とは一緒にいられないけど、たくさんの愛してるをもらったから、きっと大丈夫だよ。
もう、さよならみたいだね、京介。
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「きょ、す‥け。」
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「ありが、とう‥。」
微笑む君の顔が涙で見えない。
いやだ、行かないでくれよ。
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
あずみの声はもう掠れて聞こえない
だけど口だけが言葉を伝えていた
「私も、ずっと愛してるから。 きょ、う‥すけ‥‥‥。」
「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥‥。」
「‥‥‥‥。」
ゆっくりとあずみの瞳が閉じられた。
待ってくれよ。まだ、
「まだ、一万回愛してるって言ってねぇよ。」
なぁ、一万回でも一億回でも言ってやるから、
もう一度目を開けてくれよ。
お願いだから もう一度目を声を聞かせてよ‥‥‥
冷たい雨
動かないきみとおれ
ねぇ、残りの「愛してる」は
誰が数えるの?
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・もう嫌だぁあぁぁああ!!!!!!
うわぁ、もうどうしてこんなの書いちゃったのかなぁ。
いかにも誰かと被ってそうだし。
愛してるってバカップル並に言ってるし。
なんかウザイし。
手、疲れたし。
最悪だよ。
やたらと長いし。
ん?どうしてあんな微妙な数で数えるのを止めたのかって?
そりゃ、綺羅が数えるのが、めんd(強制終了)
まぁ、いいじゃないか。
ちなみに何回「愛してる」って書いてあるか調べた人いる?
ちょっと頑張って数えてみなよ。
答えは52回!びっくりだね
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・もう嫌だぁあぁぁああ!!!!!!
うわぁ、もうどうしてこんなの書いちゃったのかなぁ。
いかにも誰かと被ってそうだし。
愛してるってバカップル並に言ってるし。
なんかウザイし。
手、疲れたし。
最悪だよ。
やたらと長いし。
ん?どうしてあんな微妙な数で数えるのを止めたのかって?
そりゃ、綺羅が数えるのが、めんd(強制終了)
まぁ、いいじゃないか。
ちなみに何回「愛してる」って書いてあるか調べた人いる?
ちょっと頑張って数えてみなよ。
答えは52回!びっくりだね
PR