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白薔薇と黒薔薇の箱庭

気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。

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突発的な主人公独白小説。

冷たい鉄の塊と鼻につく火薬の臭い、むせ返る血の臭い
僕はその中で生きている

Cried And Cried

いつからこの戦争は始まったんだろう
僕が小さい頃から始まっていた気がする
いや、もっと前からかもしれない
僕のお父さんのお祖父ちゃんのそのまたうえのお祖父ちゃんからかもしれない

あたりはすべて焼け野原
全部爆弾で焼けてなくなった
きれいな花も青々とした草もすべて焼けた

どこからか泣き声が聞こえてくる
お母さんを探す子供の声
そういえば僕のお母さんはどこだろう
知らないうちにみんなどこかに消えていく
お母さんも消えちゃったのかなぁ


大きい音がして顔を上げれば
戦闘機が空を飛んでいる
周りのみんなが慌てて逃げ出す
僕もがれきに近くに隠れた


撃ち落とされる弾丸が
掃除でもするかのように
あらゆるものを破壊していく
逃げ遅れた人も何も知らずに泣いている子供も
容赦なく撃ち殺していく


戦闘機が去って
隠れていた人々が顔を出す
そして撃ち殺された人々に手を合わせる
助けられない自分と戦闘機を恨みながら‥


長い長い戦争
きっかけは全部お偉いさん方がつくったのに
血を流して死んでいくのは僕たち
ねぇどうして僕らは死ななくちゃいけないんですか?
ねぇどうしてあなた達は誰よりも安全なところにいるのですか?
ねぇどうしてあなた達は戦場に行かないんですか?

親を失って泣く子供
自分が生きていくために泣きながら娘を殺す親
国のためと銃を持たされて無理矢理連れて行かれる男たち
息子の位牌を抱きながら声を押し殺して、人に隠れて泣く母親

みんなが泣いているのは誰の所為ですか?



英雄という名の殺人鬼
正義という幻

どんなに綺麗な言葉で隠しても真実は消えない


たくさんの血と涙を流した勝利になんの価値があるのだろう
多くの命を犠牲にして誰が喜ぶのだろう

消えるものはたくさんあるのに得られるものは
あまりにもくだらないものばかり



ねぇ 聞こえますか?大切な人を失った泣き声が
ねぇ 聞こえますか?流れていく涙の音が
ねぇ 聞こえますか?武器を持つ兵士の悲痛な叫びが


冷たい鉄の塊と鼻につく火薬の臭い、むせ返る血の臭い
爆撃の中で聞こえる人々の悲鳴
いつ地面に転がっている彼らになるかわからない毎日

僕はその中で終わりがくることを祈りながら生きている







※cried and cried ‥口語訳:ただひたすらに泣いた


この話はあるブログ内で象の花子について書かれていたのを見た時に、思いついた話です。


綺羅は戦争自体許せないのですが、もっと許せないものがあります。
それは戦争を起すきっかけを作った人間です。
大抵きっかけを作るのは国の偉い人です。
しかしいざ戦争となればその人たちは安全なところに逃げ込み、遠くから指示を出すだけ。
犠牲になるのはいつも力のない人々。
これはあまりにもひどすぎると思います。
そんなにも欲しいと思うなら、偉い人たちも戦場に出ればいい。
そんなにも戦いたいというならば偉い人たちだけで戦っていればいい。
なぜ人々を巻き込むのでしょう。
命はけっして物じゃない。
使い捨てじゃない。
失ったら取り返すことなど叶わないのだと気づいて欲しい。

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プロフィール

HN:
綺羅
性別:
女性
職業:
学生さん
趣味:
菓子制作
自己紹介:
 好きなものは自由
  欲しいものは心
   吐き出したいのは愛情

 夢見がちに生きてて
 リアルとファンタジーの狭間に住む女ですよ

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