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白薔薇と黒薔薇の箱庭

気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。

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どこかの二人の話

君を見ていると

なんだか遠く感じる




君は大手の跡取り息子

私はしがない名家の娘

幼い時には気にならなかった

だけど今は、君と一緒にいることは

よくないと思う自分がいる


ピピピピピピピ

鳴り響くケータイ

ディスプレイを見なくてもなんとなくわかる

「もしもし。」

『あ、美雪?やっとつながった。』

ほら、やっぱり彼だった

私の身分違いの片思い相手

「どうしたの。硝太。」

『最近美雪がさ、こっちに来てくれないじゃん。』

当たり前でしょ そうなるようにさけてるんだから

「硝太の邪魔しちゃいけないし。」

硝太に会ってたら、いつまでたってもあきらめられないよ

『邪魔じゃねーよ。俺、暇人だもん。』

嘘だ いつも会社の上層部の人に囲まれて忙しいじゃない

「嘘。」

『ホント。』

「忙しいじゃない。」

『美雪のための時間ならいつでも作れる。』

「何その告白みたいなセリフ。」

本気にしちゃうからやめてよ

期待しちゃうじゃない


『告白だよ。』

「・・・・・熱でも出たの?」

『本当なんだけど。』

「いい年して、からかってるの?」

冗談でも言わないで

笑い飛ばせないから

『美雪。』

「そんな変な冗談言ってないでいいお嬢さん見つけたら?」

『美雪。』

「だいたい、いっつも私をからかって楽しいの?」

『美雪。』

「硝太はさぁ『美雪!!』

『俺は、本気だから。』

風の音が聞こえる

長い沈黙

「・・本当?」

『ホントだ。』

「いまさら冗談だなんて言ったら殺すよ?」

『冗談でもこんな事は言わないよ。』

「私なんかでいいの?」

『俺は美雪がいいの。』


電話ごしの告白で始まったつきあいは

やがて私たちを結婚に導いた


今になってからあの時は

身分の違いの気づいて距離を置いていたんだと彼に言えば

彼は「そんなことを気にしてたのか。」と笑った


この二人に壁なんかない

(身分だなんて言葉は私たちの辞書にはない)
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硫酸プールにすべてを溶かす

骨も肉も血さえも

すべて無になる

愛も哀も

すべて無になる




子どものころによく読んだ童話に

「人魚姫」という話がある

人間の王子様に恋をした人魚姫が

美しい声と引き替えに足をもらって

王子に会いに行ったけど

声がないから何も話せずに

海に飛び込んで泡になったお話


私は人魚姫はきっと硫酸のプールに

飛び込んだのだと思った

ぜんぶ溶かして ぜんぶ無くして

自分を消して無かったことにしたのだと

そう、思った



骨も肉も血さえも

すべて無になる



町の奥深くの森にひとつの深い池がある

毎夜、毎夜誰かがそこに行き、

二度と戻ってこない池

硫酸だけでできた池

嘆き悲しむ人魚たちへの池


今もまた一人の人魚が飛び込もうとしている


親に見捨てられ、友に罵られ、恋人に裏切られた

世界に嫌われた私

生きることが辛い

だからすべて無かったことにしよう

私が生きていたことも、私という存在も

さぁ、行きましょう

私は人魚姫 泡になって消える女


また一人、嘆き悲しむ人魚が消えた


骨も肉も血さえも

すべて無になる

愛も友も情も存在も

すべて無になる



硫酸プールに私を溶かす

(現実逃避だと言われてもかまわない。これが最初で最後の意思表示)

そんな目で見てもダメなんだよ

大きな瞳に俺だけを映してほしかった

赤い唇が紡ぐ音は俺への愛だけがよかった

白くて綺麗な手が触れるのは俺だけがよかった




「亜紀。」

「・・・。」

欲しい物は何でも手に入れてきた。


「亜紀。」

「・・・。」


欲しかったから連れてきた。

欲しかったから閉じこめた。


「亜紀。」

「・・・。」



「アイシテル」を言って欲しくて連れてきた

誰にも見られたくないから閉じこめた

欲しい物は何でも手に入れてきた




でも君は手に入らない



そっと、亜紀の肌に触れた

「亜紀、冷たいね。」




欲しかったから連れてきた

欲しかったから閉じこめた

でも君は手に入らない

だから誰かの物になる前に殺した


この男、純粋すぎる鬼

(俺は動かない亜紀が欲しかったわけじゃない)



レッツ☆ サ ワ ヤ カ!!

テンプレート変えたよ!!

今の今まで、うわさ話を本人に聞かれた時ぐらいの重たい雰囲気だった背景がリフレッシュ!!
暖色で目には涼しくないけど、かんけーねぇサ!!

ビバ☆爽やか ナイス★爽やか

そして今日の深夜にはペルセウス流星群がやってくる
流れ星が大量だよ。1時間に5~6個は見れるんだってさ。

なんか綺羅のテンションがおかしいよ。
宿題が終わらないからだね。
作文なんか大嫌いだよ。

それではチャオ!!

待っているから

「待っています」

だから かならず

帰ってきてください


彼岸花が揺れている


赤い赤いしるべ
いずこの人を照らす灯


ひらりひらりと空中を舞った赤い紙。
それは招待状。
戦場からの黄泉の切符。

「そんな、どうして‥‥!」

悲鳴のような嘆きのような声が口から漏れる。
ただただ「なぜだ」と「どうして」と

「静代、どうしましたか?」

なかなか戻ってこない己の妻を心配して夫が出できた。

「あぁ、信也さん。これが‥『赤紙』が。」
「とうとう私にも来たのですね。徴兵令が。」

静代の手の中にあるのは『赤紙』
国が徴兵を行う際に、徴兵される男がいる家へと送られる手紙。
つまり、『赤紙』という名の『死刑宣告』。

時は第二次世界大戦。
多くの国が戦っている中、日本軍は最初こそ威勢がよかったもののその勢いは次第に衰えていき、今は防戦一方であった。
同盟軍が諸国に負けるのも時間の問題だった。

「静代、泣かないでください。」
「ですが信也さん。死ぬかもしれないのですよ。」

まだ結婚して1年もたっていないと言うのに、夫は戦場に行く。
もしかしたら死ぬかもしれない。
そうしたら、私は、独りになる。

「一人は嫌です。置いていかないでください。」
「それはいけません。貴女はここにいてください。」
「ですが‥!!」

有無を言わさぬ声音に顔を上げれば穏やかに笑う信也の顔があった。
なにも反論できなくなる微笑み。
菩薩のような温かい微笑みがあった。

「待っていてください。必ず戻ります。だからここにいてください。」
「信也さん、 わかりました。待ってます。ずっとここで待ってます。」

二人が約束をした数日後、信也は軍のほうへと旅立った。



戦争は敗戦の色をより濃くしていった。
日本軍は日々苦しくなっていく状況に最後の手段を投じた。
そして組織されたのが「神風特攻隊」だった。
神風特攻隊の隊員は片道の分しかガソリンの入っていない戦闘機に乗り込み、敵の戦闘機に体当たりし敵を巻き込み自爆していった。
そしてその一人に信也もなることとなった。
その知らせは静代の元にも届き、静代は三日三晩泣きはらした。




「よく聞け!これより貴様等はこの戦闘機に乗り、敵国軍を巻き添えにして死にゆけ!!お国のために一人でも多くの敵兵を巻き添えにしてこい!!」
「はっ!!」
次々と同僚たちが戦闘機に乗り込んでゆく。
今、同じ釜の飯を食った仲間が死ににゆく。
そして私も死ににゆく。

静代は怒っているでしょうか。怒っているでしょうね。
独りにしないと言ったのに、私は約束を破ってしまいましたからね。

信也は戦闘機のシートに滑り込み、扉を閉めた。
この世界の空気を感じられるのも後少し。
めい一杯空気を吸う。
エンジンをかけてハンドルを握る。
動き出し始めた戦闘機。素早く移り変わる景色。
眼前に迫る敵の飛行部隊。

静代の元には戻れないでしょうが、私がここでひとつでも巻き添えにできたら貴女の命が助かるというのであれば私は喜んで死にましょう。

「ごめんなさい、静代。」

空中でひとつ戦闘機が近くにいた戦闘機を巻き込んで爆発した。





さくさくと赤い花の上を歩く女性がいた。そして岸辺にしゃがみ込んで近くにあった石の前に花を置いた。

「信也さん。もうあれから10年立ちました。」

簡単な石造りの墓の下に彼の骨は埋まっていない。
空で爆発した彼の遺骨は海だけが居場所を知っているだろう。
彼が「戦死した」と手紙をうけて五日後、日本は敗戦した。

「日本は負けました。戦争ももう終わりました。皆が前を向いて一日一日を生きています。。」

兵がそれぞれの町に引き上げた時、静代は駅へ行った。
もちろん信也はいなかった。
あちらこちらで再会を喜ぶ声が響く中で静代は声を押し殺して泣いた。信也はいないとみとめなきゃいけなかったから。

「信也さん、置いていくなんてヒドイですよ。
独りにしないでって言ったじゃないですか。」

ぼろぼろとこぼれる涙それをサァァッと風がさらった、その時懐かしい声が耳に届いた。

『静代、時間がかかりましたが帰ってきましたよ。
これからはずっと側にいます。』

振り向いても誰もいなかった。
これは彼岸花がみせた幻覚かもしれないだけど温度は信也の暖かさだった。

「おかえりなさい、信也さん。」


赤い赤いしるべ
いずこの人を照らす灯

彼岸花が
揺れている
ここが道だと
知らせるために

彼岸花が
揺れている
早く帰ってこいと
思い人の声をのせ

赤い赤いしるべ
回帰の道を照らす灯

彼岸花が
揺れている

彼岸花が
揺れている

さぁ、はやく
逢おう

堕落した毎日なんていらないわ


動きを無くした every day

「つまらない」 なんて

今更言うセリフじゃないわ



死んだ魚のような eyes

腐ってしまったのは

汚れた 「そら」 のせいかしら



ガラス細工の body

ずいぶんひ弱なそれ

耐えられないのに

いろいろな物を抱え込むのね



機械仕掛けの mouth

決められたことばかり言うがらくた

計画されたレールの上は

楽しいの?




「つまらない」と言うならば
外に出てごらんなさい
世界はまだ謎の中に生きているのだから

死んだような目をするくらいなら
もう一度 上を見たらいいんじゃない?
「空」は汚れてなんかいないから

壊れやすい体に全てをのせようとしないで
周りをみてみたらどう?
重い荷物を一緒に持ってくれるから

型にはまらなくていいの
そんなことをしたら
いつか輝きを失ってしまうから


堕落した毎日
つまらない 楽 とは別れよう

世界は広い 時は短い
全てを見るのに人の一生は短いわ
だから

今、翼を広げる必要があるのよ

脳内メーカー様より

今日の一発目
綺羅の前世の脳内

見えます?これは綺羅の前世の脳内らしいですよ(笑)
でも、「銭」ばっかですね。
「現金な女だった」とでも言いたいんですかね。
確かに今「金欲しいーー!!」とか「金よこせやァア!」とか叫んでますけどね。
しかし、ちらほら見える1文字の「踊」ってなんだろ‥?


次、いっちゃいますゼ

綺羅の脳内フェチ

ハイ、出ました。綺羅の脳内フェチ画像(笑)

みごとに胸ばっかですねぇ~‥。
男だと複雑な気分ですが、綺羅は女ですので男の「胸板フェチ」になるんですかね。
それも複雑な気分だな‥‥。
‥‥‥‥‥真ん中の「己」ってなんだ?
あれか?ナルシストって事か?

無題

愛してるを千回でも一万回でも言ってあげるから
ねぇお願い 目を覚まして

動かぬ君にラブソングを歌おうか

雨が痛い
だけどこの痛みはきっと君がうけている苦しみより
ずっと楽なんだろうね

深い深い山奥
俺達の隊は潜入任務だった。
しかし運悪く敵に見つかってしまった。
たくさんの警報があちこちでうるさいぐらい鳴り始める。
俺達の隊は急いで逃げだした。


「隊長!‥このままでは敵に追いつかれてしまいます!」
「隊長、敵の増援部隊がこちらに向かっています!」


隊員がつげる知らせはどれもよくない物ばかり。
敵の追いつかれるのも時間の問題だった。


「(くそっ‥!このままじゃ全滅してしまう!)」
「‥‥‥。」


いろいろな策を考える俺に一人が声をかけた。

「隊長。」
「どうした、あずみ。」
「私が‥ここに残って足止めをかけます。」
「なっ‥!何を言っているんだあずみ!」


周りの隊員も口々にあずみをとめる。
この絶体絶命な状況で一人で敵と戦うと言うことは、
自殺行為に等しい。


「あずみ、考え直せ。」
「無理です、隊長。」
「死にたいのか。」
「いいえ。」
「ならば、「隊長、貴方が優先するべきなのは一人の命ではなく、隊の全員の命です。」

あずみはきっぱりと言い切った。
一人を犠牲にすれば皆が助かるのだと。

「あずみ、お前はどうするんだ。」
「死なない程度に足止めします。自慢じゃないですけど、逃げ足は速いんですよ。」

にっこり笑ってあずみは隊の一番後ろに立って俺達に背を向けた。
「行け」というあずみの指示。
俺はいくらか離れてから他の隊員たちを先に行かせて、敵がくる方をじっとみつめているあずみを見た。

「あずみ!!」
「なんです、隊長!!」
「かならず、かならず助けにくる!!だからそれまでしっかり生きてろ、これは隊長命令だ!破ったら休暇なしにするからな!!」

あずみは振り向いて親指を立てた。

「隊長もしっかり生きててくださいよ!待ってますから!!」
「ああ!!」

俺は親指を立てて、すぐに隊員たちのところへと走った。

「‥あーあ、京介ったら難しい命令出してくれちゃってさ。  
そんなこと言われたら絶対帰らなきゃダメじゃんか。」

あずみは眼前に迫る敵に臆することなく立ちはだかる。

「これ以上は進ませない!さぁ、かかってきなよ!!!」













「隊長、いいのですか。あずみ先輩だけを残すなんて。あずみ先輩は隊長の、」
「いいんだよ。あいつは死なない。」
「‥そうですね。あずみ先輩が死ぬわけありませんよね。」
「あぁ‥‥。」

あいつが死ぬわけないと言い聞かせるように俺は繰り返し心の中でつぶやいた。















「ふぅ‥‥。」
一息ついたあずみの目の前にはたくさんの死体が転がっていた。

「そろそろいいかな‥‥。」

あらかた片づけただろうと立ち上がった時、

ブスッ

何かが刺さる音がした。

「なっ、」

視線をしたに持ってくれば銀色の刃があずみの腹を貫いていた。
ブシュッと音を立てて剣が抜ける。
ふりむけばまだかろうじて生きていたらしい男が笑っていた。

「こ、のやろっ‥‥!」

ズガァン‥‥

一発、銃を発砲して男を殺す。
最後に刺されるとは詰めが甘かったと反省した。
ドクドクと脈を打つのが速い。
出血はだいぶヒドイ。

「ハハ‥、いいところまでいったのになぁ。」

これじゃあ、帰れないじゃないか。
京介に休暇を取り消されちゃうよ。
京介‥‥。







「(あずみ‥‥?)」
嫌な感じがした。
あずみに何かが起きたのだと俺は感じ取った。
「(くそっ、間に合え!)」
さきほど逃げてきた道をさっきよりも速く駆け抜ける。
速く行かないといけないと本能が告げているから。









「どうせ死、ぬなら‥きょ、すけに‥会い‥たかった、な。‥っう゛!!」
ガハッゴホッとむせて口から血が大量に出てくる。
もう、呼吸も苦しい。
「‥‥?」
ふと大きな影がかぶさる。

「あずみ。」
「きょう、す‥け。」
「‥っ。お前こんな!!」
「へへ、ちょっと、詰めが‥あま、かったみた‥い。」
「ばかやろう。」


京介が膝を折ってあずみを抱きかかえた。

「めいれ、やぶ‥ちゃった、よ‥きょうすけ‥、」
「本当に、お前って奴は。」
「ご、めんね。」
「あぁ、早く帰るぞ。」

立ち上がろうとする京介のすそをあずみが引っ張った。


「ま、って。」
「なんだ?」
「おねが、い。さいご、だか‥ら。」
「‥‥‥。」
「い、ちまんか‥愛して‥る‥てい、って、‥。」

精一杯の笑顔で笑うあずみに俺はそのあほらしいやり方を受け入れた。
それでなんとかなるわけなんか無いことは知っていたし、そんな事をしていたら死ぬかもしれないのはわかっていた。
だけど、それであずみが満足するならと俺は思ったんだ。

「あずみ、愛してる。」
「いっか、いめ。」

「愛してる‥‥愛してる。」
「さ、かいめ。へへ‥な、んだか‥て、れちゃう‥な。」

「愛してる‥‥愛してる。」
「ごか‥い。」

「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥。」
「は、か‥い。」

「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「じゅに‥か、い。」

数えていくたびに弱々しくなっていくあずみの声。
涙がこぼれてきた。

「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「に、じゅい、ち。」

深い深い森の中で今、貴方から一生分の愛してるを言ってもらってる。
それだけでもう満足だよ。
もうこれ以上貴方とは一緒にいられないけど、たくさんの愛してるをもらったから、きっと大丈夫だよ。
もう、さよならみたいだね、京介。

「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「きょ、す‥け。」

「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」
「ありが、とう‥。」

微笑む君の顔が涙で見えない。
いやだ、行かないでくれよ。

「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥。」

あずみの声はもう掠れて聞こえない
だけど口だけが言葉を伝えていた

私も、ずっと愛してるから。  きょ、う‥すけ‥‥‥。

「愛してる‥‥愛してる‥‥愛してる‥‥‥。」
「‥‥‥‥。」

ゆっくりとあずみの瞳が閉じられた。
待ってくれよ。まだ、

「まだ、一万回愛してるって言ってねぇよ。」

なぁ、一万回でも一億回でも言ってやるから、
もう一度目を開けてくれよ。
お願いだから もう一度目を声を聞かせてよ‥‥‥




冷たい雨
動かないきみとおれ
ねぇ、残りの「愛してる」は
誰が数えるの?

突発的な主人公独白小説。

冷たい鉄の塊と鼻につく火薬の臭い、むせ返る血の臭い
僕はその中で生きている

Cried And Cried

いつからこの戦争は始まったんだろう
僕が小さい頃から始まっていた気がする
いや、もっと前からかもしれない
僕のお父さんのお祖父ちゃんのそのまたうえのお祖父ちゃんからかもしれない

あたりはすべて焼け野原
全部爆弾で焼けてなくなった
きれいな花も青々とした草もすべて焼けた

どこからか泣き声が聞こえてくる
お母さんを探す子供の声
そういえば僕のお母さんはどこだろう
知らないうちにみんなどこかに消えていく
お母さんも消えちゃったのかなぁ


大きい音がして顔を上げれば
戦闘機が空を飛んでいる
周りのみんなが慌てて逃げ出す
僕もがれきに近くに隠れた


撃ち落とされる弾丸が
掃除でもするかのように
あらゆるものを破壊していく
逃げ遅れた人も何も知らずに泣いている子供も
容赦なく撃ち殺していく


戦闘機が去って
隠れていた人々が顔を出す
そして撃ち殺された人々に手を合わせる
助けられない自分と戦闘機を恨みながら‥


長い長い戦争
きっかけは全部お偉いさん方がつくったのに
血を流して死んでいくのは僕たち
ねぇどうして僕らは死ななくちゃいけないんですか?
ねぇどうしてあなた達は誰よりも安全なところにいるのですか?
ねぇどうしてあなた達は戦場に行かないんですか?

親を失って泣く子供
自分が生きていくために泣きながら娘を殺す親
国のためと銃を持たされて無理矢理連れて行かれる男たち
息子の位牌を抱きながら声を押し殺して、人に隠れて泣く母親

みんなが泣いているのは誰の所為ですか?



英雄という名の殺人鬼
正義という幻

どんなに綺麗な言葉で隠しても真実は消えない


たくさんの血と涙を流した勝利になんの価値があるのだろう
多くの命を犠牲にして誰が喜ぶのだろう

消えるものはたくさんあるのに得られるものは
あまりにもくだらないものばかり



ねぇ 聞こえますか?大切な人を失った泣き声が
ねぇ 聞こえますか?流れていく涙の音が
ねぇ 聞こえますか?武器を持つ兵士の悲痛な叫びが


冷たい鉄の塊と鼻につく火薬の臭い、むせ返る血の臭い
爆撃の中で聞こえる人々の悲鳴
いつ地面に転がっている彼らになるかわからない毎日

僕はその中で終わりがくることを祈りながら生きている







※cried and cried ‥口語訳:ただひたすらに泣いた

今朝のアニメ

今朝はアニメを見てました。
何見てたって?
リボーンですよ、奥さん。
今日はやっとこさリング争奪戦ですよ。
ランボルギーニの出番ですよ、奥さん。
(ランボルギーニはイタリアの車メーカーで、ランボの名前の由来だとか、そうじゃないとか‥‥。)

綺羅の個人的な意見では、ランボはウザイのですが10年後と20年後ランボは嫌いじゃありません。

つか、20年後ランボの
「そのメンバーの皆さんに会うのは本当に懐かしい。」(こんな感じに言ってたはず。)
という言葉が20年後には「そのメンバーの誰かがいない」みたいな発言で気になった。
本誌では10年後の綱吉が死んでいるらしい?のであながち嘘ではないのかもしれない。
うーん‥、次の章への布石なのかな?
ランボの発言は謎っぽいところもたくさんあるのでけっこう気にしてます。
まぁ、20年後ランボの発言よりもまずは、

クローム早く出てこーい
って感じです。
クロームが好きなのかって?
だってあの原作の骸とマーモンの幻術合戦がアニメになったらなんか凄そうじゃん。(本音)




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プロフィール

HN:
綺羅
性別:
女性
職業:
学生さん
趣味:
菓子制作
自己紹介:
 好きなものは自由
  欲しいものは心
   吐き出したいのは愛情

 夢見がちに生きてて
 リアルとファンタジーの狭間に住む女ですよ

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