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白薔薇と黒薔薇の箱庭

気ままに更新。 気が向いたら自作の物を更新。 北の国の学生さんが送る日常日記。

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恋してないのに恋の話

「正人のばかやろ~。」

そんなことを叫びながら歩くあたしは

さぞかし滑稽な姿だっただろう



大好きだった彼に水をぶっかけてきたのはついさっき

今は学校の屋上でだらだらしてる

人に水をかけるなんて初体験だ

でもそんなの気にしない

悪いのは彼だから


たまたま買い物に行った

それで知らない女の子と連れ添って歩く彼を見つけた

幻でも見たのかと思った

でも、それは幻なんかじゃなくて間違いなく彼だった

二人がカフェに入ったからついて行った

そのカフェは初めてのデートで彼が連れてきてくれたカフェだった


楽しそうに向かい合って座る二人に近づいた

「楽しそうだね~、正人。」

声をかけたらびっくりして彼はこっちを見た

なによ、その幽霊でも見たような顔は

「み、瑞季。どどどどうして、ここここここに?」

「なに?来ちゃいけないわけ?」

「そそそんなことないけど、」

予想外の出来事に焦っている正人はおいといて

女の子のほうに向き直った

「正人は貴女にあげる。あたしはもういらないわ。」

「え?」

「だから、いらないわ。あたし浮気する男って嫌いなの」

あたしの言葉が意外だったのか女の子はびっくりしてる

「正人、あたしたちはもう終わりね。」

「ま、待てよ瑞季!・・・・うわっ!!」

うるさく吼えるからコップに入っていた水をかけてやった

「しつこいよ正人。」

コップを正人の足下に投げつけてやる

「あ、そうだ。新しい彼女と仲良くね。」

ヒールの音を響かせてカフェから立ち去った


それから学校に向かった

幼なじみのあいつになぐさめてもらおうと思ったの

「啓助~なぐさめて~。」

「瑞季、お前買い物に行ってたんじゃねぇのかよ。」

「聞いてよ~。」

「俺の発言は無視かよ。」

「浮気されてた~。」

「あ~、たしか正太郎だっけ。いや、正彦だったか?」

「正人だよ。」

「あー、そうだ正人だ。」

「うわーん。」

うずくまるあたしの頭をぽんぽんと軽くたたいてくれた

「水かけてきた。」

「まじかよ。」

「ついでにコップも投げてきた。」

「そりゃ、こえーな。」

「本気だったよ。」

「・・・。」

「本気だったのに。」

「そんな男のことなんか忘れちまえよ。」

「そんなにすぐ忘れられるわけないじゃない。」と言おうとしたら

抱きしめられてた

「俺にしとけよ。」

真剣な声が誰もいない学校に響いていた
































(胸がどきどきして、爆発しそうだよ啓助)








これね、肩越しの恋人を見て思いついたの

ちなみに浮気発覚シーンは肩越しの恋人から少しもらってます

(恋人をあげちゃうところとか)


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